コオロギって本当に美味しいの?
コオロギを食べると危険と聞いたけど、本当に大丈夫なの?
上記の悩みを解決します。
本記事は、コオロギを使ったせんべいの実食レビューとコオロギ食のメリット・デメリットについて解説していきます。
実際にコオロギを食べてみた
でもコオロギってどんな味がするかわからないし、不安だよ・・・。
ここまで読んできて、コオロギが様々な点で優れた食材であると理解したと思いますが、それでもコオロギがどんな味がするのか不安になる人も多いでしょう。
そこで、私が実際にコオロギを実食しました。
私が今回実食したのは、恐竜博2023に行った際、かはくミュージアムショップで購入したコオロギチップス(税込450円)です。
チップスを作る段階でコオロギは粉末状にされているので、コオロギの影も形もありません。
普通に美味しそうなチップスですね。
それで、気になる味はほんのり甘くて後味が海老のような感じの美味しいチップスでした。
海老の味がするのは、海老が節足動物の仲間なので、節足動物はみんな海老の味がすると勝手に推測しています(笑)。
昆虫はみんな海老の味がするのかね?
まあ、蜂の子やカイコの幼虫はたぶん違うと思いますがね。
後、紅茶と合う味なので、紅茶と一緒に食べるのがおすすめです!
今回実食したチップスに使われているFUTURENAUT(フューチャーノート)のクリケットパウダー(クリケットはコオロギの英語名)は、野生のものではなく、GMP認証(常に一定の品質を保持できること)を受けたタイの屋内飼育場で育てられています。
パウダーに加工する工程でUV殺菌や加熱処理を行い、輸入時には厚生労働省の食品検疫はもちろん、FUTURENAUTで残留農薬と食品微生物の自主検査を実施しています。
このように品質管理を徹底した素材からチップスを作っています。
ちなみに、このチップスに使われているクリケットパウダーが通販で販売されています。様々な料理にプラスしてあなたのオリジナルの一品を作ってみてはいかがでしょうか?
興味のある方はぜひ食べてみてくださいね!
食用コオロギのメリット
コオロギは栄養豊富かつ飼育面でもメリットがあります。
そのことについては、以下の記事で詳しく解説しています。
コオロギ食の危険性は?
結論から述べますと、コオロギは安全な食べ物であると断言できません。
コオロギを食べることによる危険性は以下の通りです。
- 甲殻アレルギー
- 食中毒や中毒症状の発症
- 摂り過ぎよる副作用
コオロギを食べることによるデメリットは、ズバリ甲殻アレルギーです。
コオロギはエビやカニなどの甲殻類と同じ節足動物の仲間。
よって甲殻類と同じアレルゲンであるトロポミオシンを含みます。
したがって、甲殻類アレルギーの人が摂取すると、甲殻アレルギーを発症する可能性があります。
このリスクについてはまだ研究が進んでいないのですが、甲殻アレルギーの人は昆虫食を避けた方がいいですね。
また、コオロギは重金属やカビの毒素などの有害物質を蓄積する可能性があり、食中毒や中毒症状を引き起こす恐れがあります。
さらに、プリン体が多く含まれているため、痛風や高尿酸血症の人は摂取量に気を配る必要があります。
また、消化吸収できないキチン質の外骨格を持つため、胃腸に負担をかけることがあります。
コオロギ食は新しい食文化として注目されていますが、安全性や健康効果についてはまだ十分に研究されていません。
コオロギ食を検討する場合は、信頼できる情報源や専門家の意見を参考にし、自己責任で摂取するようにしましょう。
コオロギ食は衰退の傾向に
現在、コオロギ食は一時期と比べて、衰退の道へ進んでいます。
事実、本記事で紹介したコオロギせんべいを取り扱っていた会社が倒産しました。
コオロギの食料としての利用はハードルが高く、厳しい状況だったんだと思われます。
やれ利権だの、危険だの、コオロギ食に対する批判が殺到していたので、コオロギ食の普及は無理な話でしたね。
まとめ
コオロギせんべいを実食してわかったことは以下の通りです。
- 海老の味
- 紅茶と合う
まずいと思われていたコオロギせんべいですが、そんなことはなく、甘い風味で紅茶にあう味わいでした。
海老の風味が気になりますが、それでも美味しく食べられる味です。
全然まずくはありませんでした。
日本では昆虫食はまだ一般的ではなく、グルメや健康にこだわる人たちの間でしか受け入れられていないのが現状です。
ところが、近頃は食の多様性や持続可能性に対する関心が高まり、コオロギなどの昆虫食に目が向けられるようになってきました。
コオロギが注目される理由は、栄養やコスト、養殖技術などの様々な利点があるからです。
最近は加工技術が進んでいて、粉末やチップスなどの形に加工されることが多くなっています。
そのおかげで、ほとんどの人は、コオロギだと気づかずに食べることができるのです。
しかし、飼育や衛生管理などの食用コオロギの生産・利用に関する公的な指針や基準がまだ確立されていません。
また、ずさんな生産管理で養殖された海外産が国内で流通するなど安全性や信頼性の確保が課題となっています。
さらに、コオロギを食べること自体にも以下のリスクがあります。
- 甲殻アレルギー
- 食中毒や中毒症状の発症
- 摂り過ぎよる副作用
以上なことから、コオロギは安全に食べることができるものの、あまりにも風当りが強く、受け入れられることはありませんでした。
その影響でコオロギ製品の会社が破産してしまいました。
現在、食糧危機が叫ばれていますが、今後、昆虫食が受け入れられることは難しいでしょうね。
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