学部4年生になると、本格的な研究生活が始まります。
研究室によって状況は異なりますが、研究室配属前の学生生活とは比べものにならないほど忙しい日々が待っていることでしょう。
実験レポートやテスト勉強のほうがまだ楽だったと感じるかもしれません。
そして、精神的に追い込まれ、研究室に行きたくないと思うようになる人も多いです。
自分もそうでした。
しかし、心に余裕を持てるかどうかは自分次第なので、余裕を持って研究生活を過ごすための工夫が重要です。
ここでは、辛い研究生活を少しでも楽に過ごすためにできる最低限の工夫を5つほど紹介します。
辛い研究生活を少しでも楽にするための5つの方法
辛い研究生活を少しでも楽にするための5つの方法は以下の通りです。
- 隙間時間を活用する
- 自分の研究を見直す
- やるべきことを全て終わらせたら即帰宅
- 失敗を恐れない
- 研究生活が忙しい時こそ、適度に息抜きを
それでは順に解説していきます。
隙間時間を活用する
研究生活は、研究だけでなく、プレゼンや卒業論文の作成を並行して行います。
実験の中には、長時間行うものもあるので、短い時間で資料や論文の作成をしなければなりません。
研究報告などのプレゼンスライドを、発表が迫ってから大慌てで作成する方もいますよね。
そんな時は、実験の待ち時間を利用して、資料作成や論文の作成を少しずつ進めましょう。
実験の中には、30分以上、試薬を反応させるものもあります。
意外と資料作成や論文作成の時間を作ることができますよ。
それに、研究生活は忙しいですが、一日中実験しているわけではありません。
携帯をいじったり、メンバーと談笑したり、ただ休憩する時間を少しだけ資料作成の時間に充てるようにしましょう。
そうすれば、後で楽になりますよ。
自分の研究を見直す
皆さんは研究がなかなか進まず、ダラダラしてしまうことはありますか?
自分も研究が迷走していた時は、ネットサーフィンしていたりして、無意味に時間を過ごしていました。
自分の研究をどう進めていいかわからなくなり、無意味な行動を繰り返して、ダラダラ過ごす人もいるでしょう。
ダラダラ過ごしながらの研究だと、時間を無駄にしますし、研究も全然進まないという悪循環が出来てしまいます。
このような状況を避けるためには、自分の研究を見直してみましょう。
自分の研究を見直し、今やるべきことは何かを紙に書き出して、自分の研究を整理することが大事です。
もし、研究を整理して、わからなくなったり、本当にこの手順で進めていいか不安になったりしたら、都度指導教官や先輩に相談するといいでしょう。
自分の研究を整理すれば、ある程度自分の研究についての知識がまとまるので、先輩や指導教官から勉強不足を指摘されるリスクを減らせます。
また、自分自身で作業時間を決めることも大切です。
例えば、
- ○時に実験を開始
- ○時までに資料を作成
- ○時までにデータを整理し考察
という風に期限を決めて作業すれば、効率的に研究を進められますし、メリハリがつきます。
もちろん実験は予想外の結果が出ることもあるので、計画通りに進むとは限りません。
新しい実験を行う際には、スケジュールよりも前倒しで実験を始め、万が一問題が生じた場合に迅速に対応できるよう準備することが望ましいです。
計画的に作業を進めることで、無駄な時間を減らし、効率的に研究を進めることができます。
やるべきことを全て終わらせたら即帰宅
やるべきことを全て終わらせたら、ダラダラせず、すぐに帰宅しましょう。
やるべきことを全て終わっているのに、ダラダラ過ごすのは時間の無駄です。
とはいえ、研究生活では、遅くまで実験していることが美徳であるという認識が少なからずあると思います。
日本社会では、我慢することが美徳である風潮があるため、研究室内でもこのような空気になることが多いです。
帰ろうとしても、先輩や指導教官から早く帰ることを注意され、帰り辛くなってしまい、遅くまで残ってしまう方もいるのではないでしょうか。
しかし、研究は論文を書くために必要な実験データを取得することが目的です。
そのため、自分に必要なデータを十分に得られれば、早く帰っても問題ではありません。
やることないのにダラダラ過ごすことはむしろ時間の無駄です。
必要なデータには、期待通りの結果だけでなく、失敗した結果も含まれます。
目的が明確で条件が適切ならば、失敗した結果も貴重な実験データとなります。
なので、やる事を終わらせたら、翌日の準備をして速やかに帰宅しましょう。
失敗を恐れない
研究では、1〜3年という短期間で成果を上げる必要があります。
しかし、研究は、どんなに努力しても、期待した通りの結果が得られないことが多いです。
自分も修士の時、期待通りの実験結果が出ず、精神的に追い詰められた時がありました。
そのためにも、研究は常に失敗するものだと受け入れることが大切です。
ただ、失敗を受け入れるだけでなく、失敗したことも想定して、リカバリー出来る実験方法を考えておくといいでしょう。
そうすれば、研究で詰んだ状況に陥ることはなくなります。
また、研究で妥協点も決めておくと、安心して研究できます。
そのためにも、常に指導教官と相談して、研究の方向性を摺り合わせておくといいですね。
研究生活が忙しい時こそ、適度に息抜きを
研究生活がどんなに忙しくても、適度に息抜きしましょう。
隙間時間に趣味の音楽鑑賞やゲームをしてもいいですし、映画館で映画鑑賞やデパートで買い物するのもいいでしょう。
研究室生活を充実させるためには、趣味やリラクゼーションを取り入れることが効果的です。
研究に集中しすぎると、疲れが溜まりやすくなります。例えば、趣味の時間を持つことでリフレッシュできます。
国立精神・神経医療研究センターの調査によると、趣味やリラクゼーションがストレス軽減に役立つことが示されています。
実際に、週末に趣味の活動を取り入れることで、平日の研究に対するモチベーションが上がります。
趣味やリラクゼーションを取り入れることで、研究室生活がより豊かになります。
もし、どうしても研究が辛くなったら?
もし、あなたがどうしても研究が辛くなったら研究が少し離れてみましょう。
数日休んでみたり、時には休学するのも手です。
無理をして研究をしても成果なんて得られません。
どうしても研究が辛ければ、しばらく研究から離れるのも手です。
もし、研究で精神が病みそうになったら、こちらの本を読んでみてください。いつ逃げても問題ないことを知ることができ、心が軽くなりますよ。
まとめ
今回は、辛い研究生活を少しでも楽にするための5つの方法について紹介しました。
その方法は以下の通りです。
- 隙間時間を活用する
- 自分の研究を見直す
- やるべきことを全て終わらせたら即帰宅
- 失敗を恐れない
- 研究生活が忙しい時こそ、適度に息抜きを
研究室は長時間労働や教授や先輩の𠮟責が多く、精神を病みやすいところです。
そのような環境で病まないように、今からできる準備を進めておきましょう。
自分も研究生活が辛くて、病んでいた時があります。その時のことをもっと知りたい方は、この記事を読んでみてください。
コメント