「簿記は重要だ」って皆言うけれど、勉強することでどんなメリットがあるのだろう?
このような疑問を解決します。
私は理系の大学院(生物学部)を修了しました。
そんな私も社会人になってからスキルを身に着けるために簿記の勉強を始めました。
理系院卒の私が、畑違いの分野である簿記の勉強を始めた理由は、簿記を勉強することで、これからの人生に良い影響を与えるを知ったからです。
では、簿記を勉強することで得られる恩恵とは何でしょうか?
今回の記事は簿記を学ぶメリットについて理系院卒視点で解説していきます。
理系学生が簿記を学ぶメリット
理系学生が簿記を学ぶメリットは、以下の4点です。
- お金の動きをコントロールできる
- 就職や転職に役立つ
- 市場価値が高くなる
- 生涯賃金を増やせる
それでは、順に解説していきます。
お金の動きをコントロールできる
簿記を学べば、お金の動きをコントロールできます。
つまり、簿記の知識があれば自分が何のためにお金を使っているのかわかり、支出をコントロールして節約することができます。
もしあなたがラボで研究資材の発注管理を任されているならば、簿記の知識が大いに役に立つでしょう。
与えられた予算を元にどの商品をどのくらい発注すればいいか、ラボ内でどのくらい予算を使っているのかが分かるからです。
このように簿記の知識は大学・大学院の研究室でも必ず役に立ちます。
また、簿記とビジネスは、切っても切れない関係です。
アメリカの超巨大企業でも日本のラーメン屋さんでも研究所でも、世界中のビジネスの現場で簿記は使われています。
ビジネスをしているなら、お金は必ず関わってきます。お金の動きを知ることが出来れば、スムーズにお金の動きをコントロールすることが出来ます。
もしあなたが副業や独立する際、お金をコントロールする能力は必須です。
その時、簿記の知識が大いに役立つでしょう。
お金の動きを知り、お金の動きをコントロールするのに必要なスキルが簿記なのです。
就職や転職に役立つ
簿記は就職活動及び転職活動にも役に立ちます。
就職活動や転職活動で企業研究を行う際、財務諸表を見れば会社の状態が一目でわかります。
ここでいう会社の状態は、「この会社は好調なのか?やばいのか?」、「どこにお金をかけているのか?」、「この会社が倒産するリスクはあるのか?」ということを指します。
その財務諸表を読むためには簿記の知識が必要です。
実際の試験にも財務諸表を作成する問題が出題されています。
また、資格があることで、選考で優遇されることも。
例えば、簿記2級を持っていることで、「対象 簿記2級以上」と規定されている経理職や会計・税理士事務所などの募集要件を満たすことができます。
つまり、簿記の資格をもっていれば、就職先の選択肢が増えるのです!
就職先が限られているバイオ系学生にとって選択肢が増えることはとてもいいことですよね。
実際に簿記2級を持っている方が、転職で役に立ったという声も挙がっています。
さらに、簿記1級まで勉強すると、企業からのスカウトメールが大量に来て、転職活動を有利に進められるという事例も実在します。
詳細はこちらの記事を読んでみて下さい。
ちなみに、リンク先はリベ大で有名なこびと株さんのブログです。
簿記に関する有益な情報がたくさんあるので、ぜひ読んでみてください。
市場価値が高くなる
簿記を学ぶことで市場価値が高くなります。
理由は、簿記を学ぶと数字に強くなるからです。
数字を扱うことで、計数感覚が身に付きます。
そうすることで、会社で取引先の見積書を楽に作ることができます。
また、資料に財務数値を入れることで、説得力のある資料を作成することができます。
このように、説得力のある資料を作ることができれば、大きな実績を挙げることができるでしょう。
実績があれば、転職活動もしやすくなります。
簿記を学ぶことで、結果的に市場価値の高い人材となれるのです。
ただし、数字に強くなるといっても、簿記では、四則演算が出来れば問題ありません。
数学に苦手意識がある人でも、全てのビジネスパーソンに必要な知識なので、ぜひ簿記を学んでみてください。
後、こちらの記事も読んでみてください。
生涯賃金を増やせる
先ほど述べましたが、簿記を学べば、お金の動きをコントロールすることができます。
お金の動きをコントロールすれば、無駄な支出を減らせるので、貯金しやすくなります。
また、貯金だけでなく、投資をすることで、お金をさらに増やすことができます。
投資といえば、株式投資を思い浮かべる人がいますが、株式投資にも簿記が役立ちます。
一般的に、株式投資をする時、四季報で会社の業績を見て、長期的に財務が安定している株を選びます。
業績から利益が増えているかどうか判断するのですが、この利益を計算する時に簿記の知識が必須となります。
つまり、簿記の知識があれば、配当金が期待以上にもらえる株を選べるというわけです。
早速簿記3級を受験してみよう!
ここまで読んで、簿記に興味を持った方も多いと思います。
そこで、簿記の勉強を始める際、日商簿記3級を受験してみてはいかがでしょうか?
日商簿記3級の試験範囲は簿記の基本的な部分であり、初学者にとってはうってつけの試験です。
試験難易度もそこまで高くないので、まずは、日商簿記3級に挑戦してみましょう。
簿記にハマって日商簿記2級まで取得し、就職活動の際に、大きな武器となるかもしれません。
ぜひ、日商簿記3級を挑戦してみてはいかがでしょうか?
ちなみに、私は日商簿記3級に合格しているので、もし合格したいのであれば、こちらの記事を参考にしてみてください。
余談:日商簿記検定とは?
日商簿記検定とは、日本商工会議所と各地の商工会議所が実施する、簿記の技能を測る検定試験のことです。
1級・2級・3級・初級という4つの階級となっており、年3回実施しています(ただし1級は年2回)。
また、試験会場によって試験日が異なります。
日商簿記検定は本試験とネット試験に分かれていて、本試験は2月、6月、11月に指定の会場で受験するのに対し、ネット試験はテストセンターでいつでも受けることができます。
ただし、ネット試験の場合、本試験が開催されている期間は受験できないので注意しましょう。
個人的にはいつでも万全の状態で受験できるネット試験をおすすめしています。
ちなみに、初級はインターネット検定です。
年間の累計受験者数は50万人を超え、数ある簿記検定試験のなかで最大級の受験者数を誇ります。
合格点は100点満点で70点以上です。合格率は1級が10%前後、2級は20%前後、3級と初級は40~60%くらいです。
1級や2級を除けばそれほど難易度が高いわけではありません。
受験資格はなく、誰でも挑戦できるので、しっかり対策すれば誰でも資格を得ることができます。
また、試験対策にかかる費用も数千円~十万円程度です。
簿記検定の資格を取得することにより、一生もののスキルを得られるだけでなく、社会の市場価値を高めることができるので、非常にコスパが良いです。
このようなことから、現在も日商簿記検定が世間で人気の資格でありつづけています。
簿記を勉強する時は「挫折」に注意!
簿記は人生で役に立つスキルですが、日常生活で関わりが薄い分、専門用語の理解に苦労します。
初心者が独学で簿記を勉強する際には、挫折しないように注意してください。
もし、挫折しそうなら、通信講座の受講や簿記に詳しい人と一緒に勉強するようにしましょう。
まとめ:簿記を学ぶと、人生が変わる
今回の記事では、バイオ系学生が簿記を学ぶメリットについて紹介しました。
そのメリットは以下の4つです。
- お金の動きをコントロールできる
- 就職や転職に役立つ
- 市場価値が高くなる
- 生涯賃金を増やせる
以上のことから、バイオ学生だけでなく、どんな人にも簿記を学習するメリットは大きいです。
私が尊敬しているリベ大の両学長も簿記を重要視していますからね。
上記の動画の通り、簿記は一生ものの価値があると言い切れます。
この記事を読んで簿記に興味を持ったら、早速日商簿記検定を受験してみましょう。
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