細胞の研究に力を入れていたので、その経験を仕事に活かしたい。細胞培養に取り組んでいる企業とかないかな?
このような悩みや疑問を解決します。
細胞培養は生物学部の学生にとって非常に重要な実験技術であり、多くの分野で広く活用されています。
中には、細胞の研究にハマり、細胞の研究で学会発表で優秀な成績を収めた学生もいるでしょう。
そんな時、これからは、細胞の研究で培った細胞培養のスキルや経験で食っていきたいと思ったことはありませんか?
今回は、細胞培養を仕事にできるおすすめの方法を3つほどご紹介します。
自分の進路を考える時に、ぜひ活用してくださいね。
細胞培養を仕事にできるおすすめの方法
細胞の研究を仕事にできるおすすめの方法は、以下の3つです。
- 細胞培養士になる
- 製薬会社やクリニックなどに就職する
- 教授になる
それでは順に解説していきます。
細胞培養士になる
細胞培養士になることで、一日中、細胞培養を仕事にすることができます。
細胞培養士の仕事は、患者さんの血液や脂肪組織から幹細胞(様々な種類の細胞に分化できる能力を持つ細胞のこと)などを作ることです。
国が定めた法律を守りながら、適切な細胞培養加工施設の中で細胞培養を行っています。
細胞培養をがっつり行うので、研究で培った細胞培養の経験が大いに役立つでしょう。
ただし、細胞培養士になるには、専門の資格が必要です。
それは、臨床培養士と上級臨床培養士です。
臨床培養士は、医療のルールを守りながら、体の細胞を育てて、医療に役立つ技術を持っている人たちです。
彼らは再生医療に必要なことを知っていて、再生医療をするのを手伝っています。
一方で上級臨床培養士は、臨床培養士より上位の資格を持っている人たちです。
彼らは難しいテストに合格して、再生医療の細胞育て方と倫理をとてもよく理解しています。
そして、他の人たちにもその知識を教えることができるんです。
それぞれの資格を取得できる条件は以下の通りとなります。
・臨床培養士 要件
- 細胞培養加工施設内での一貫した無菌操作を実施できる者
- 無菌環境・操作の理論を理解できる者
- 再生医療等における細胞/組織の調製・培養の充分な経験を有すること
・上級臨床培養士 要件
引用:認定制度 | 日本再生医療学会 (jsrm.jp)
- 再生医療等の基礎知識を有し、無菌操作環境、無菌性に関する品質保証の理論を 理解し、これらを指導することができる者
- 臨床用の細胞培養に関する各種操作手順書を構築、運用するとともに、これらに 基づいた作業系統を指示することができる者
- 衛生管理基準書、製造管理基準書および品質管理基準書を運用するとともに、こ れらに基づいた作業系統を指示することができる者
まずは、細胞培養加工施設で実績を積みながら、「臨床培養士」→「上級臨床培養士」とステップアップする形でキャリアを形成できるといいですね。
製薬会社やクリニックなどに就職する
細胞培養を仕事にするなら、それに取り組んでいる会社に就職しましょう!
細胞培養を仕事にしている主な会社は、製薬会社やクリニックです。
前者は、細胞を用いて新しい薬の効果を調べるために細胞培養を行い、後者では、細胞を用いた治療を行うために細胞培養を行っています。
これらの会社に就職すれば、あなたの研究で培った細胞培養の知識や経験が活かせるかもしれません。
主に細胞培養を行っている会社は以下の3つです。
- タカラバイオ株式会社
- コスモバイオ株式会社
- 株式会社ニコン・セル・イノベーション
他にも細胞培養の経験を活かせる企業がたくさんあるので、求人サイトなどで探してみて下さい。
ただし、先ほど紹介した会社含め、バイオ系の会社に入社するには、研究で結果を出しているエリートと競争しなければならないので、超ハードな就職活動になるでしょう。
細胞の研究の経験を活かせる企業に就職する際は、修羅の道になることでを覚悟してくださいね。
私は、本気で就活したのに、一社も内定をもらうことはできませんでした。
また、これらの会社に就職するには、マイナビやリクナビなどの求人サイトで探す必要があります。
私が就活した中で、細胞を取り扱っている企業の求人が多いと感じた求人サイトは、以下の通りです。
- リクナビ
- Indeed
- ジョブチェキ
- スタンバイ
他にもたくさんありますが、特に細胞を取り扱っている企業の求人が多いと感じた求人サイトをピックアップしました。
ただし、Indeedやスタンバイなどの求人サイトは、派遣やアルバイトが混じっているので、正社員を希望している方は注意してください。
大学教授になる
現在在籍している研究室で実績を積み、大学の教授を目指す方法もあります。
研究室で共に研究してきた仲間と一緒なので、お互いに励ましあったり、アドバイスを貰ったりして、モチベーションを保ちながら、大学教授を目指せるでしょう。
しかし、それでも大学教授を目指すのは苦行なので、研究一筋の人生で生きる決意がない方は、やめたほうがいいでしょう。
詳細はこちらの記事で解説しています。
まとめ
今回は、細胞の研究を仕事にできるおすすめの方法を3つご紹介しました。
その方法は以下の通りです。
- 細胞培養士になる
- 製薬会社やクリニックなどに就職する
- 教授になる
細胞の研究を活かせる企業に就職することは、決して簡単ではありません。
細胞の研究で実績を出し、自己分析と企業分析をしっかり行った人だけが勝ち取れます。
まずは、日々の研究に努め、就活準備をしっかり行いましょう!
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