ある場所にどんな生き物が生息しているのか好きで、よく生物調査をやっている。でも生物調査を仕事にできるのかな?
このような悩みや疑問を解決します。
生き物好きな皆さんは、NHKの某動物番組のように、各地の自然保護区に行って、そこに住む珍しい生き物を調べることに憧れますよね。
ところで、趣味なら好きな時にできるけど、生物調査で食っていきたいと考えたことはありませんか?
当記事では、生物調査を仕事にしたい人におすすめの方法を3つほどご紹介します。
この記事を読み、「生物調査を仕事にしたい!」と思ったらすぐに行動しましょう!
生物調査を仕事にできるおすすめの方法
生物調査を仕事にできるおすすめの方法は、以下の4つです。
- 就職する
- フリーランスとして活動する
- 教授になる
- カメラマンになる
それでは順に解説していきます。
就職する
生物調査を仕事にする第一の方法は、生物調査を行っている会社に就職することです。
こうした会社は主に3つあります。
- 生物調査を専門とする調査会社
- 建設コンサルタント
- 公務員
それでは順次解説していきます。
生物調査を専門とする調査会社
まず、当たり前ですが、生物調査を仕事にするなら、生物調査を専門とする調査会社に就職すればいいです。
生物調査を専門としている企業は少ないですが、探せばあります。
フィールドに出る機会が多いので、フィールドに出る現地調査をたくさんやりたい人はおすすめです。
ただ、仕事が少なくなる時期があるため、給料はあまり高くないです。
それに採用数も少ないため、就職は非常に難しいです。
建設コンサルタント
生物調査を専門としている企業に囚われなくても、建設コンサルタントなら生物調査を仕事にすることができます。
新しい施設の建設や道路の工事を行う場合、環境に与える影響が多いです。
伐採や土地の地形を変えたりしますからね。
安易に開発工事を行った場合、その土地の生態系が崩壊する恐れがあります。
だから、工事前に生物調査を行い、絶滅危惧種の動物が生息していないか調べるのです。
その役割を果たしているのが、建設コンサルタントとなります。
豊富な生き物の知識が必須ですが、コンサルティングとしての能力も求められます。
コンサルティングという市場価値が高まるスキルを伸ばせるので、転職もしやすいです。
調査からとりまとめまで一貫した対応ができるため、やりがいを感じることができます。
特別な資格は必要ありませんが、コンサルティングの経験が必須条件である企業が多いため、未経験で転職するのは非常に難しいです。
公務員
公務員でも生物調査をメインに行っている部署があります。
主にレンジャー(環境省自然保護官)などが挙げられます。
こちらも生物調査を専門としている企業と同じく、採用数が少ないですが、公務員なので、「安定」に関しては右に出るものはありません。
給与の低下や倒産のリスクはほぼないからね。
待遇に関して安定を求めるなら、公務員を選ぶのも手です。
レンジャー(環境省自然保護官)を詳しく知りたい方は以下のリンクをクリックしてください。
環境省_国立公園_レンジャー(自然保護官) (env.go.jp)
フリーランスになる
前述した通り、生物調査を専門に行う企業に就職するのは、非常に難しいです。
しかし、フリーランスとして活動する方法もあります。
主にブロガーやYouTuberなどが挙げられます。
特にYouTuberは、生き物系YouTuberとして、有名になれば、莫大な資金を得ることだって可能です。
例えば、生き物系のトップYouTuberである「おーちゃんねる」は、広告収入で山を買うことができるほどの金額を稼いでいます。
このように、フリーランスは努力次第で稼げる金額が青天井になる夢のような職業です。
ただし、稼げるまで時間がかかったり、収入に波があったりと、安定して稼げる職業ではないので、リスクを理解した上でフリーランスになるようにしましょう。
教授になる
生物調査を仕事にするために、野生動物について研究している大学の教授になるのもアリです。
大学には、生態学の研究を行い、生物調査を行う研究室があります。
ここでは、生態系や生物多様性に関するプロジェクトに取り組むことがあります。
野生動物について研究している主な大学は以下の通りです。
他にも探せばたくさんあります!
これらの大学に入学して、大学院に進み、教授になることで、生物調査を仕事にすることもできます。
なんなら、お金はもらえないけど、研究室でたくさん生物調査をしますしね。
生き物好きなら天国のような学部ではないでしょうか?
ただし、このようなキャリアだと替えが効かないので、注意が必要です!
学部は違うものの、大学院に進むことのデメリットを解説した記事があるので、大学教授になる前にまず読んでください。
カメラマンになる
生物調査を仕事にするために、カメラマンになるのも一つの手です。
まあ、カメラマンっていっても動物カメラマンなんですけどね。
目当ての動物を撮るために、動物の生態や生息地の知識を熟知する必要があります。
その辺で生物調査の経験が活きます。
目当ての動物の写真を確実に撮ることができれば、プロのカメラマンとして活躍できるでしょう。
ただ、カメラマンで食っていくのは非常に難しいです。
そのため、カメラマンで稼ぐなら、撮った写真をPIXTAや写真ACといったストックフォトのサイトで販売して、その売り上げで稼いでいく方が手っ取り早いでしょう。
ちなみに、PIXTAと写真ACでそれぞれメリットとデメリットがあります。
- 写真ACは、審査が緩く、販売した写真が売れやすい反面、著作権が写真AC側になるため、他のサイトで写真を販売できない。
- PIXTAは、写真を撮った人が著作権を持っているという形のため、他のサイトでも販売可能なのに対し、審査が厳しく、写真が売れにくい。
それぞれのメリットとデメリットを確認して、自分に合ったストックフォトのサイトで販売するといいでしょう。
資格は必要?
専門性が高く、幅広い生物の知識を必要とするため、生物分類技能検定2級を取得するといいでしょう。
ただし、その資格を持っているからといって、必ずしも就職や転職が有利になるとは限りません。
なぜ、この会社を選んだのか、その会社でどうありたいかという明確なビジョンがないと、採用されにくいでしょう。
それに、大学やインターンシップなどで、生物調査の実績を積んでおかないと厳しいです。
資格に関しては、こちらの記事も読んでみてください。
生物調査を仕事にする前に
ここまで、生物調査を仕事にする方法を3つほど紹介しました。
しかし、生物調査が好きだと言っても、適性がないと辛いだけです。
生物調査を仕事にすることにおいて必要な要素は以下の2点です。
- コミュニケーション能力
- 体力や忍耐力
生物調査の結果を建設会社に伝えて、コンサルティングをする上で、コミュニケーション能力は非常に大切です。
生物調査を実施する際、ただ活動するだけでなく、事前にコンサルティングを行い、実現に持っていかなくてはなりません。
たとえ一つの現地調査であっても、その実施に向けて計画と調整が必須です。
また、限られた日数と制約のある人員で円滑に調査を進めるためにも、現地調査の計画や実行戦略についてのコンサルティングをしなければなりません。
それに、生物調査は、1日中海や山などの広大な自然の中を移動するので、それに耐えられる体力や忍耐力が必要です。
いくら生物調査が好きでも、体力がなければ、すぐにへばって、仕事どころじゃなくなりますよ。
生物調査を仕事にしたい時、おすすめの本
ここでは、生物調査を仕事にしたい時、ぜひ読んでおきたい書籍を紹介します。
野生動物管理のためのフィールド調査法
カメラトラップによる野生生物調査入門: 調査設計と統計解析
上記の2冊は、どちらも生物調査の基礎を学ぶことができる書籍ですね。
これを読めば、生物調査がどのように行われるのかをイメージすることができます。
難しそうな内容ですが、生物調査を仕事にするなら、読んでおくべき本でしょう。
余談ですが、個人的に「野鳥観察を楽しむフィールドワークスをおすすめしています。
野鳥観察の本なので、生物調査とは少しジャンルが異なりますが、フィールドワークにおいて、基本的なことが書いてあります。
フィールドワークの本としても優秀ですよ。
個人的にバードウォッチングはお手軽にできる生物調査ですからね。
自宅で湿地帯ビオトープ!~生物多様性を守る水辺づくり
自宅でビオトープを作るための本ですが、生物調査にも役立つ本です。
なぜなら、特定外来生物や外来種の生き物が載っているから。
特定外来生物や外来種の生き物を知ることは生物調査にとって重要なことです。
それに、実際にビオトープを作ることによって、生物多様性がどのようになっているのか学ぶことができます。
自作したビオトープでどんな生き物が来るのか調査してもいいね!
総じて、この本は、生物調査を行う上で有益な本だと言えるでしょう。
自分だけの強みが遊ぶように見つかる 適職の地図
生物調査を仕事にする前に、自分が本当に生物調査を仕事にできるのか、自己分析することも重要です。
なぜなら、私が生物調査を仕事にしようとして失敗したからです。
学生時代、生物調査を仕事にしようとしていましたが、体力的に問題あったり、就活して、結果が惨敗だったからです。
将来の夢が生物調査を仕事することだからと言って、生物調査に固執するのはよくないです。
生物調査以外の適職を知り、自分の強みを活かせる仕事に就くようにしましょう。
この本を使って自己分析するなら、こちらの動画を見ながら行うといいですよ。
まとめ
ここでは、生物調査を仕事にする方法とその要点をまとめていきます。
・生物調査を仕事にする方法
- 就職する:
- 生物調査専門の企業に応募。
- 建設コンサルタントとして、環境への影響調査を担当。
- フリーランスになる:
- ブロガー、YouTuberとして活動。高収入の可能性あり。
- 教授になる:
- 大学で生物学の研究を行い、教授に。
- カメラマンになる
・重要なポイント
- コミュニケーション能力: 生物調査結果を建設会社に伝え、コンサルティングを行うためにはコミュニケーション能力が必要。
- 体力と忍耐力: 屋外で長時間、限られた日数で作業を行うため、体力と忍耐力が必要。
- 情熱と適性: 生き物を愛し、環境への貢献に情熱を持つことが成功の秘訣。
生物調査を仕事にする前に、この記事をよく読み、自分にとって生物調査を仕事にすることにメリットがあるのかどうか、よく検討してから行動しましょう!
参考文献
(1) 生物好き必見!生物調査ができるおすすめ職業 | 日々是百景 (stickboost.net)
今回参考にしたブログは、生物調査を専門に仕事をしている方が運営しているので、生物調査の仕事についての情報がたくさんあります。
もし、将来生物調査を仕事にする方は、ぜひこのサイトを覗いてみてください!
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