バイオ系の学生の就活における一次面接ってどんな感じなんだろう?
グループディスカッションって具体的に何をするの?
面接がとにかく苦手だから、成功するためのコツを知りたい。
本記事では、上記の疑問やリクエストにお答えいたします。
ちなみに、私は、理系院卒で実際に就職活動を経験しています。
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バイオ系の就活における一次面接とグループディスカッションについて
結論から述べますと、大まかな流れとしては、一般的な一次面接・グループディスカッションとさほど変わりません。
そのため、就活本や就活サイトに載っている就活ノウハウで対応できます。
ただし、バイオ系の学生(特に博士や院生)は、研究概要を聞かれる場合が多いので、自分が何の目的でどんな研究をしているのか、素人でもわかるように説明しましょう。
それでは、これから一次面接及びグループディスカッションの大まかな概要について解説していきます。
一次面接とは?
一次面接とは、書類選考が通った後、最初に行われる面接です。
主に企業の人事が一次面接を担当します。
あなたの基本情報や強みについて聞かれることが多いです。
就活でよく行われる一次面接は以下のようなことを問われます。
- 自己紹介
- 経歴や経験
- 志望動機
- スキルと強み
- 逆質問
それでは順に解説していきます。
自己紹介
自己紹介は基本的なものから始まります。名前や学校、専攻、興味・関心について話しましょう。これは緊張をほぐす良い機会でもあります。
経歴や経験
過去のインターンシップや研究プロジェクト、バイト経験などについて詳しく聞かれます。それらの経験がどのようにしてあなたのスキルや知識に結びついているかを説明しましょう。
志望動機
なぜその会社や組織に応募したのかを明確に伝えることが重要です。企業の理念や文化、具体的な仕事に対する興味を示すことが大切です。
スキルと強み
あなたの持っているスキルや強み、大学院での専門知識をアピールしましょう。具体的な例を挙げて、それらがどのように役立つかを説明します。
質疑応答
面接官からの質問に答える時間もあります。一般的な質問から専門的な質問まで様々ですので、事前に準備しておくと良いでしょう。
これらのポイントを押さえて準備すると、落ち着いて自分をアピールしつつ、一次面接を攻略することができますよ。
グループディスカッション(GD)とは?
グループディスカッション(GD)とは、与えられたテーマについてグループで議論し、結論を出す形式の面接のことです。
テーマは企業ごとに異なり、内容を事前に予測するのは難しいですが、どのGDでも共通して使える基本的なテクニックが存在します。
バイオ系の分野でも、集団で意見をまとめるという点は変わらないため、基本的なコツを押さえておけば対応可能です。
グループディスカッション(GD)の攻略法
結論から述べますと、グループディスカッション(GD)の攻略法は「何も役割に就かず、フォロー役として柔軟に対応する」ことです。
まず、グループディスカッションの攻略法について、よく見かけるアドバイスとして、以下の2点が挙げられます。
- 役割に就いて積極性をアピールする
- 積極的に意見を出す
しかし、これらは必ずしも効果的ではないことが指摘されています。
なぜなら、役割に集中しすぎると議論への参加が疎かになったり、意見を出し過ぎると協調性が欠けていると評価される可能性があるからです。
もし、GD中に司会やタイムキーパーが上手く機能していなければ、さりげなくサポートする。
場を乱すクラッシャーが現れた場合は、司会やタイムキーパーを助ける立場に立つことが大切です。
フォローする際には、提案の形で行動を促し、積極的に意見を否定しない姿勢が重要。
GDの練習はどうすればいいの?
その場合は、YouTubeをおすすめするよ!
YouTubeのグループ動画を見て、フォロー役がどのように他者をサポートしているかを観察し、自分でも実践できるようにすることで、グループディスカッションでの成功に繋がります。
就活の面接でよく聞かれる質問
就活の面接でよく聞かれる質問は以下の7つです。
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
- 研究内容
- 長所・短所
- 学生時代に打ち込んだこと(ガクチカ)
- 入社後にしたいこと
それでは順に解説していきます。
自己紹介
面接の初めによく「自己紹介をしてください。」と言われることが多いです。
自分が学生時代、どんなことを頑張ってきたのか、頑張ってきた中でどんな強みが発揮されたのかがわかるように自己紹介をするといいでしょう。
バイオ系学生が自己紹介をする際に使える例文を下記に記しましたので、是非参考にしてみてください。
1. 名前を名乗る
○○○○と申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます。
2. 学歴の説明(学んだことやその他の活動)
私は、高等学校を卒業後、○○大学○○学部に進学し、主に分子生物学や生化学を学びました。さらに、大学院ではバイオテクノロジーを専攻し、特に○○タンパク質の構造解析や○○細胞のメカニズム解明に取り組んでいます。研究ではデータ解析や実験計画の立案を通じて、論理的思考力や課題解決能力を養いました。
また、大学時代にはアルバイトとして飲食店での接客業務に従事し、優先順位を考える力や顧客目線を持つ重要性を学びました。これにより、チームでの連携や円滑なコミュニケーション力も身に付けることができたと考えています。
3. 職歴の説明(どんな仕事をして、何を身に着けたか)
学業を中心とする生活でしたが、研究活動の一環でインターンシップにも参加し、バイオ製薬企業で○○の実験補助やデータ整理を担当しました。この経験を通じて、産業界での実務感覚を得るとともに、データ分析ツールやレポート作成スキルを実践的に学ぶことができました。
4. 今後について(目指すキャリアや志望動機を話す)
今後は大学院での研究やこれまでの経験を生かし、○○の分野で新たな価値を創出したいと考えています。特に、データサイエンスや最新のバイオ技術を取り入れた製品開発に携わりたいと考えております。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
志望動機
この質問は、すべての回答者が経験した定番中の定番ですね。
より良い志望動機にするためには、企業と自分の強みの接点を洗い出したり、企業研究をしたりと事前の準備が不可欠。
特に、志望動機は面接の中でも一番重要視されているので、絶対に外せません!
ただ企業を褒めるだけでなく、自分が大切にしたい価値観と企業の共通点を見つけてアピールしましょう!
自己PR
この質問も定番で、全員が回答しています。自己PRを作る際のポイントは以下の通りです。
- 客観的なエピソードや数字を使う
- 業界や仕事に関連するスキルを強調する
これらを踏まえた上で、バイオ系学生が自己PRをする際に大事な要点を解説していきます。
1. 自分の強みを具体的に伝える
バイオ系の学びや研究を通じて身につけた専門スキルや能力を明確に伝えることが重要です。以下のような強みを具体例を交えてアピールします:
- 研究スキル:実験計画の立案、データ解析、分子生物学的手法など。
- 例:「〇〇タンパク質の解析を行い、プロトコルの最適化を主導しました」
- 問題解決力:仮説を検証しながら柔軟に研究を進めた経験。
- 例:「実験が行き詰まった際、〇〇の手法を応用して解決しました」
- データ解析・ITスキル:Python、R、Excelなどの活用経験。
- 例:「大規模データの統計解析を行い、重要な知見を導出しました」
2. 研究活動を「成果」として伝える
研究活動は努力やプロセスだけでなく、成果や学びを意識して伝えると、採用担当者にわかりやすくアピールできます。
- 成果の具体例:
- 学会発表、論文投稿、研究コンテストの受賞。
- 新しい技術や手法を研究に導入し、成果を挙げた経験。
- 学びの例:
- チーム研究での協力の重要性を学んだ。
- 実験の失敗から、仮説を見直す力が養われた。
3. ソフトスキルを強調
バイオ系の専門知識以外に、職場で求められる汎用的なスキルもアピールします。
- チームワーク:研究室やプロジェクトでの共同作業の経験。
- 例:「複数人での研究プロジェクトを管理し、スムーズに進行させました」
- タイムマネジメント:期限内に研究を進めるスキル。
- 例:「学会発表の準備で、限られた時間で実験とスライド作成を並行して行いました」
- コミュニケーション力:成果を共有する力(報告書作成、プレゼンなど)。
- 例:「データをわかりやすく説明することで、非専門家にも研究意義を伝えました」
4. 応募先に合わせて研究内容をつなげる
企業や職種に関連する研究内容を強調します。
- 製薬会社の場合:薬効や副作用に関する研究経験を強調。
- 例:「私の研究は、製薬プロセスで重要な〇〇を扱っており、実務に応用可能です」
- 食品メーカーの場合:微生物や酵素を扱った研究。
- 例:「酵素活性の測定研究で〇〇の改善に成功しました」
- 化粧品会社の場合:皮膚や細胞研究をアピール。
- 例:「皮膚細胞の再生メカニズムに関する研究経験があります」
5. 意欲やビジョンを明確にする
「なぜこの会社で働きたいのか」「どのように貢献したいのか」を具体的に語ると、説得力が増します。
- 例:「〇〇の研究で培った知識を活かし、新しい製品開発に貢献したいと考えています」
- 例:「御社の〇〇プロジェクトに興味があり、将来的には〇〇分野のリーダーを目指したいです」
6. バイオ以外の経験も補足
バイオ系の研究活動に加え、アルバイトや趣味、サークル活動で培ったスキルも補足すると、柔軟性や多様性が伝わります。
- 「飲食店での接客で、コミュニケーション力を磨きました」
- 「趣味でプログラミングを学び、簡単な分析ツールを作成しました」
バイオ系学生の自己PRでは、研究の強み、成果、社会での実用性を中心に、ソフトスキルや意欲を具体的にアピールすることが重要です。
企業に対して貢献できる具体的な内容を織り交ぜてアピールしましょう。
研究内容
バイオ系の学生の中には、研究職を目指す方も多いので、研究内容を聞かれるでしょう。
特に注意すべき点は、面接官は素人であること。
いつも教授や先輩で話す感じで専門用語を連発していると、面接官に研究内容が伝わりません。
素人でもわかるように、簡単な感じで話すことが大切。
長所・短所
この質問もよく聞かれるもので、自分の長所が思い浮かばず短所ばかり考えてしまうという人もいるようです。
その場合は以下の2点を意識しましょう。
- 短所から長所を引き出すように工夫
- 家族や友人に聞いてみるのも有効
短所は長所の裏返しとも言われ、自分を客観的に見ることが大切です。
学生時代に打ち込んだこと(ガクチカ)
学生時代に打ち込んだこと(通称ガクチカ)もよく聞かれますね。
ガクチカの攻略法としては、以下の2点を抑えること。
- 自分が果たした役割を説明できるようにする
- 問題解決の経験を話す
協調性やリーダーシップを発揮したエピソードは、業界を問わず役立つスキルとして評価されます。
アルバイトでの経験も同様に活かせますね。
入社後にしたいこと
ここで業界に関連する具体的な質問が登場します!
- 業務内容を事前に調べておくことが大切
- 具体的なビジョンを持って答える
入社した後、自分はどうなっていたいか、どんな活躍をしていきたいかという具体的なビジョンを話すことで、志望理由に明確な説得力をつけることが可能。
企業説明会やHPで事前に情報を集めて、自分が将来会社で活躍するイメージを持ちましょう。
逆質問について
面接の終盤に「何か質問はありますか?」と逆質問を求められることが多いです。準備として押さえておきたいポイントはこちら。
- 企業理念やビジョンについて質問する
- 自己PRや志望動機と関連付けた質問を用意する
- 具体的かつ答えやすい質問を心がける
この逆質問の時間は、企業との相性を確認する良い機会です。適切な質問をすることで、好印象を与えるだけでなく、納得感のある就職活動につながります。
面接でどうしても緊張する時は?
本記事で紹介されている面接対策をインプットしても、あがり症の方はなかなかうまく話せなくて、面接で良い結果を残せない方も多いと思います。
その場合は、オードリーの春日さんをイメージして話してみてください!
なぜなら、オードリー春日さんは、いつも堂々とトークをしているから。
オドオドしている感じよりも、堂々としている方が面接官に好印象を与えやすいです。
なので、どうしても面接で緊張する方はオードリー春日さんを意識するようにしましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
よくある質問が多かったかもしれませんが、就活を攻略する上では自己理解やコミュニケーション能力が重視される傾向があります。
面接対策では、業界研究だけでなく、自己分析も大切です。自分を見つめ直す良い機会だと思って、しっかり準備しましょう!
皆さんの就職活動を応援しています!
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