院試(大学院入学試験)は大学受験より合格しやすいと言われています。
特に内部進学は先輩のアドバイスや過去問の存在、合格基準の低さから、少ない勉強時間でも合格が可能です。
しかし、油断すると内部進学でも院試は落ちます。
万が一、院試に落ちてしまったら、どうすればいいのでしょうか?
この記事は、大学院入学試験(略して院試)に一度落ちた経験がある筆者が、大学院入学試験に落ちてしまった時、取るべき行動を解説します。
なお、この記事では、内部進学の大学院入学試験で不合格になった場合を取り扱っていますが、外部の大学院を受験して失敗した場合でも役に立つ内容となっております。
もし、あなたが大学院入学試験に落ちたとしても、この記事を読んで前向きな気持ちになっていただければ幸いです。
院試の難易度について
結論から述べますと、院試の難易度は大学の入試試験よりも簡単です。
なぜなら、院試で出題される問題は学部の授業を理解していれば解けるからです。
院試の問題は、授業で習った単元から出題されます。
しかも、受験生が内部進学で受験する大学の入試の情報を得られやすい、大学院側が人手不足で人員を補給したがっている背景から合格しやすい環境が整っています。
ただ、学歴ロンダリングで外部の大学院に進学する時は、研究室のコネがない分難しくなるよ!
事実、私が院試を受験した際にも、内部進学だったとはいえ、受験した学生のほぼ全員が合格していました。
しかし、いくら合格基準がゆるい大学院入学試験でも落ちる時は落ちます!
実際、筆者も簡単な内部の大学院入学試験に落ちています。
勉強はしていたのですが、過去問しか解いていなかったので、過去問に出ていない問題を解くことができませんでした。
要するに間違った試験対策をしていたことが原因で院試に落ちてしまったのです。
それに、意外と奇問、難問が出題されるので、油断していると痛い目に遭います。
試験当日は何が起こるかわからないので、教科書をまんべんなく勉強して、万全な状態で大学院入学試験に挑むようにしましょう!
大学院入学試験に落ちる原因
合格しやすい大学院入学試験(院試)でも不合格になる原因は以下の通りです。
- 勉強不足
- 間違った試験対策
- 不十分な面接対策
これら3つの原因に当てはまると、いくら院試が簡単でも不合格になりますので、注意してください。
詳細はこちらの記事を読んでください。
院試(大学院)に落ちた時に取るべき行動3選
もし、あなたが大学院入学試験に落ちてしまっても、挽回できる3つの方法は以下の通りです。
- 後期の試験を受ける
- 就職活動を行う
- 独立する
それでは、順に解説していきます。
後期の試験を受ける
仮に大学院入学試験がうまくいかなかったとしても、後期の試験を受けるチャンスがあるのならば、後期の試験を受けましょう。
大抵の大学院は冬頃に後期試験を設けています。
ちなみに、私は後期の試験に合格して、大学院に入学しました。
確かに、後期試験は夏の前期試験よりも定員が少ないので、より厳しい戦いになる可能性も考えられます。
しかし、大多数の人は前期試験を受けるのでライバルは少ないです。
それに、一度受験しているので、どの分野の問題が苦手なのか把握できているはずです。
試験でできなかった問題を徹底的に復習し、わからない問題は、合格した同期や先輩に聞いて苦手を確実に潰しましょう。
筆者も後期の試験では、試験範囲の理解を一からし直したので、合格することができました。
万全の状態で臨めば、合格することも十分可能です。
ただし、ここで失敗したら、悲惨な状況に陥るので絶体合格するという意志を持って受験してくださいね!
就職活動を行う
大学院入学試験を諦め、秋~冬採用の企業を狙って就職活動を行います。
大学院は専門職に就くために大学で学んだことの専門性を高めたい人や将来研究者になりたい人達が行く所ですので、大学院に向いてないと感じたのであれば就職活動するのが得策です。
大多数の学生が夏までに内定を持っているので、秋以降は募集枠が少ない企業が中心となっています。
そのため、効率良く就職活動を進める必要があります。
一人で行うとNNT(無い内定)になりやすいので、大学のキャリアセンターか就職エージェントの力を借りた方がいいでしょう。
筆者も失敗した後は、就活を行っていました!
結果はどうなったの?
大学院に行くことを諦めていなかったので、結局、後期の試験を受けました(笑)。
大学のキャリアセンターや就職エージェントのスタッフはあなたの適性を判断し、あなたに合った企業を紹介してもらえます。
大学のキャリアセンターや就職エージェントは費用がかからないので、まずは相談してみてはいかがでしょうか?
でも、就職エージェントってたくさんあるからどれを選べばいいのかわからないよ・・・。
大学院入試に落ちてしまったバイオ系学生におすすめの就職エージェントを3つ紹介するよ!
マイナビ新卒紹介
マイナビ新卒紹介は、大手マイナビが運営する就職エージェントです。
非公開求人が多く、今まで知らなかった企業の視野を広げることが出来ます。
専任のアドバイザーが親身となって接してくれるのが特徴です。
余談ですが、私はこの就職エージェントを通して現在働いている企業に就職しました。
エントリーシートの添削や面接対策を徹底して行ってくれるので、万全の状態で臨むことができますよ!
また、専門性を活かせる企業を紹介していただけることもあるので、個人的にかなり気に入っている就職エージェントです。
(例:検査系の会社、医療系のライターなど)
ミーツカンパニー就活サポート
ミーツカンパニー就活サポートは、株式会社DYMが運営している就職エージェントです。
定期的に座談会形式の合同説明会を開催しているのが特徴です。
採用権限を持った人事が参加しているので、即日内定が出ることもあります。
ただし、即日内定が出るかどうかは運次第です。
即日内定が出なくても企業のオファーをもらえる可能性は十分ありますし、面接の練習にもなります。
座談会終了時には専属のリクルーターがついてきますので、手厚いサポートを受けることができます。
内定に直結し、就活スキルも磨ける一石二鳥のサービスです!
キャリアチケット
キャリアチケットは、利用者の評判が高い就職エージェントです。
何と言ってもブラック企業を徹底的に排除しているので、ブラック企業を紹介されることはありません!!
しかも自分に合った企業を厳選して紹介していただけます。
対策後の内定率が39%アップするほどの手厚い支援が受けられるので、利用者の評判が高いのもうなづけますね。
どの就職エージェントも登録は無料で、合わなかったらいつでも退会できるので、迷っているのであれば登録だけでもしてみませんか?
ただし、就職エージェントを利用する際は、以下の点に注意してね!
- 自分に合わない企業をごり押しする担当者がいる。
- 電話、メール対応が多い。
- エージェントによって質がピンキリ
- バイオ系の企業の求人はほとんどない
特にバイオ系の企業は私の経験上本当にないので、ほぼバイオ系以外の企業をエントリーすることになります。
研究で培った経験や知識が活かされない可能性が非常に高いので、その辺を意識して就職エージェントを利用するようにしてください!
余談
最後に私が実際にお世話になった就活ブログを紹介します。
就活についてかなり有益な情報が載っているので、このブログでしっかりと知識を身につけて下さい。
→就活攻略論 -みん就やマイナビでは知れない就活の攻略法- (hatenablog.com)
独立する
ITスキルやビジネススキルなど何か突出しているスキルを持っているのであれば、独立するのもいいでしょう。
社会的信用が低く、収入が不安定ですが、自分のやりたい仕事を自由に行うことができます。
特におすすめなのが、リスクが低く、パソコン1台あれば始められるネットビジネスがおすすめです!
その中でも、ブログやアフィリエイト、WEBライターは投資額が低く、低リスクですぐに始められます!
しかし、稼げるようになるには相当の努力が必要であり、まとまった金額が稼げるようになるまでかなりの時間を費やします。
進路を決める前にブログを始めたり、WEBデザイナーやYouTuberなどのネットビジネスを構築したりするのがおすすめです。
私がブログを推している理由はこの記事で詳しく書いています。私がブログを始めた理由も書いているので、私のブログに対する考え方や価値感も知ることができますよ。
逆におすすめしない方法
先ほどは大学院入学試験に落ちてしまった際の挽回するための方法を3つに厳選して解説していきましたが、ここでは逆におすすめしない方法を3つに厳選して解説していきます。
公務員試験を受ける
大学院入学試験に落ちた後、公務員試験を受けるという方法もあります。
しかし、公務員試験は付け焼き刃で合格するほど甘くはありません。
公務員試験に独学で合格することは非常に難しいうえに、時間がかかってしまいます。
就職活動が終わった友人が遊んでいるのを見ながら、勉強しなくてはいけません。
まあ、ここは後期試験でリベンジする方法でも同じことが言えるんですが…(汗)。
また、大学院入学試験と同様に年に数回しかチャンスがないので、失敗すると後がない状態になります。
結果的に大学院入学試験を受ける状況とさほど変わらないので、個人的におすすめ出来ません。
留年する
大学の授業の単位をわざと落とし、留年して再び挑戦するという方法もあります。
この方法を大学院入学試験が落ちた時の対処として紹介しているサイトも多いです。
就職活動においても「新卒カード」を残したまま就活できるので、わざと留年するという方法は割と有効な手段だといえます。
しかし、学費が1年余計にかかってしまいます。
それに来年の大学院入試に合格できる保証はありません。
就職活動においても留年した理由を聞かれることがあり、就職活動が不利になってしまうこともあります。
大学院入試においても就職活動においてもリスクが大きいので避けた方がいいです。
浪人する
このまま研究室に在籍して、来年の秋入学か再来年の春入学を目指す方法です。
この時の身分は研究生となります。
秋入学を目指すのであれば、それほどの時間のロスにはならないでしょう。
しかし、研究生の立場はあまり良くないうえ、実験やゼミに追われて十分な試験対策が取れないことがあります。
既卒の状態とさほど変わらないので、個人的にあまりおすすめ出来ません。
そもそも本当にあなたは大学院に進学したいですか?
大学院に進学したいと思っている方は、研究者として活躍するという野望があるでしょう。
しかし、大学院に進学しても、必ず研究者になれるとは限りません。
大学院に進学しても、研究職の採用枠が少なく、限られた学生しか採用されません。
よって、研究者になることは非常に難しいです。
それに、大学院は徹夜や教授の厳しい指導が当たり前の過酷な環境であるため、生半可な人は大学院に進学すべきではありません。
大学院に進学しても、勝ち組になるどころか高学歴無職になる可能性もあるので、大学院に進学する時は、必ず自分を見つめ直してください。
バイオ系ならなおさらです。
まとめ
今回の記事では、大学院入学試験に落ちてしまった時、挽回できる方法を解説しました。
理系院卒の私の経験から、とくにおすすめな方法は以下の3つです。
- 後期の試験を受ける
- 就職活動を行う
- 独立する
今回紹介した3つの方法を実践することで、院試に落ちても、挽回することができます。
逆におすすめしない方法は、以下の3つです。
- 公務員試験を受ける
- 留年する
- 浪人する
上記の行動をすれば、かえって状況が悪化する可能性があります。
そのような行動は避けるようにしましょう。
このように、その後の努力次第で院試に落ちてしまったとしても挽回することができます。
ただし、スキルがないと独立や就職活動はうまくいきません。将来どんな環境でも働けるように自分の市場価値は高めておきましょう!
自分の市場価値を高めることの重要性はこちらの記事に書いてありますので、ぜひ読んでください。
自分を見つめ直し、自分にとって最適な道を選んでいきましょう!
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