猫ミーム動画は著作権違反の塊!逮捕される可能性は?

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現在、YouTubeやTiktokで話題になっている猫ミーム。

多くの投稿者が自分の体験談や日常を猫ミームで表現しています。

そんな猫ミームですが、残念ながら著作権フリーではありません。

他人の動画や音楽を使った動画であり、どれがオリジナルがわからないため、著作物のブラックボックスとなっています。

他人の著作物を無断で使用すると訴えられる可能性があります。

猫ミームの動画を作成すると、逮捕される可能性はあるのでしょうか?

今回は、猫ミームの著作権について調べてみました。

目次

猫ミームの著作権について

本題に入る前に、まずは著作権についておさらいしましょう。

著作権とは?

著作権は、作品を創造した者が持つ権利であり、その作品の利用方法を管理する権利です。この権利には、作品を独占的に利用する経済的権利(著作財産権)と、作品の内容や作者の名誉を守る人格的権利(著作者人格権)が含まれます。

著作権に該当するものは、著作物と呼ばれるものです。著作物とは、思想や感情を創造的に表現したもので、文芸、学術、美術、音楽などの分野に属するものです。例えば、小説、詩、絵画、写真、音楽、映画、プログラムなどが著作物にあたります。

著作物には、著作権法によって、著作者にさまざまな権利が付与されます。著作者は、自分の著作物を公表したり、複製したり、翻訳したり、販売したりすることができます。また、著作者の名前や著作物の内容を守る権利もあります。

著作物でないものには、著作権はありません。例えば、単なる事実やデータ、アイデアやイメージ、法令や判決などは、著作物に該当しないので、著作権もありません。

猫ミームと著作権が関係する要素は、素材音楽です。

猫ミームは様々な猫の動画の一部分を切り抜き、それを面白おかしく加工して、アップしています。

当然、元となった動画には著作権があります。

また、猫ミームの動画には必ず音楽があります。

猫ミームで特に使われる音楽は以下の通りです。

Dubidubidu

この「Dubidubidu」は、20年前、チリの歌手であるクリステル・ロドリゲスさんが歌いました。

当時は5歳だったそうなので、驚きますね。

My Happy Song

この曲は、「ハッピーハッピーハッピー ハピハピハピハピハッピー」という曲で有名です。

主にバナナ猫のミームでよく使われています。

Girlfriend

この曲は、 世界的に有名なAvril Lavigne さんが歌った曲です。

猫がダンスしている時に使われる曲です。

この曲だけでも聞いた人がある方は多いんじゃないでしょうか?

他にもたくさんの曲が猫ミーム動画に使われていますが、これらの曲には、アーティストの著作権があります。

他にも、猫ミーム動画には人気アーティストの米津玄師さんが登場しています。

以上のことから、猫ミームには、動画素材や音楽などの複数の著作物によって作られているということがわかります。

他人の著作物を勝手に使用するとどのようなリスクがあるのでしょうか?

猫ミーム動画は立派な著作権違反!

結論から述べますと、一般的な猫ミーム動画を作成した場合、著作権侵害を犯します!

理由は、猫ミームに使われている素材や音楽は、他の人が作った著作物だからです。

他人の著作物を無断で利用したり、改変したりすることは、著作権者の権利を侵害する行為です。

その行為を著作権違反と言います。

著作権違反を行うと、刑事罰や民事責任が生じる可能性があります。

刑事罰は、警察や検察によって摘発され、罰金や懲役などの刑罰を課されることです。

侵害の内容や程度によって異なり、最も重い場合は、10年以下の懲役または1000万円以下の罰金、またはその併科となります。

民事責任は、著作権者から訴えを受け、差止めや損害賠償などの請求を受けることです。

著作権者は、侵害によって受けた損害の額を証明し、著作権違反者に対して請求できます。

著作権違反は、著作権者の経済的利益や創作意欲を損なうだけでなく、文化的な創造活動や社会の発展にも悪影響を及ぼします。

そのため、著作権違反は厳しく取り締まられています。

他人の著作物を利用する際には、著作権者の許可を得るか、著作権法で定められた例外的な場合に該当するかを確認する必要があります。

YouTube内でも、著作権侵害の訴訟はいくつかあります。以下に、報道された事例を示します。

  • YouTubeで何百万ものチャンネル登録者を持つメイクアップアーティストのミシェル・ファンが、自身の動画やウェブサイトで複数のアーティストの楽曲を無断で使用したとして、UltraMusic社に訴えられた。
  • 編み物の動画を投稿していたYouTuberが、他のYouTuberの編み物のデザインを盗用したとして、著作権侵害の訴訟を起こされた。

これらの事例は、YouTubeで著作権を侵害すると、刑事罰や民事責任が生じる可能性があることを示しています。

猫ミーム動画は引用に該当するのか?

著作権法においては、他者の著作物を一部引用することが認められていますが、猫ミーム動画はこの引用の範疇に含まれるでしょうか。

引用は他人の著作物の一部を自身の著作物の中で利用する方法です。

確かに、引用には著作権侵害にならないという一定の条件があります。

しかし、猫ミーム動画での使用は、合法的な引用とは言えません。

誰かが使った猫ミーム素材を自分の動画に利用する場合はどうなの?

TikTokなどで猫ミーム素材を検索すると、簡単に加工して動画に利用できる素材が出てきます。

これらの素材をアップしている人々は、他者がその素材を利用して猫ミーム動画を作成することを許可していると言えます。

しかし、元の著作物(元動画)に基づいて二次的な著作物(猫ミーム素材)を作成した場合、元動画の著作権者は、二次的著作物についても著作権を主張することができます。

そのため、誰かが元動画を加工して猫ミーム素材を作り、猫ミーム動画に自由に利用してくださいと公開している場合でも、元動画の著作権者から著作権侵害とされる可能性が残ります。

米津さんの動画を切り抜いて猫ミーム動画を作った場合は要注意!

猫ミーム動画を作る時に、米津さんを登場させることは、非常にリスクが高いです。

米津さんがYouTubeで公式に公開しているPVから彼の画像や楽曲を切り抜いて利用する場合、以下の3つの要素が含まれます。

  1. 米津さんの画像
  2. 楽曲
  3. 原盤(音源)

(1)米津さんの画像については、プロが作成したPVが著作物であるため、元のPVの著作権侵害が成立します。また、米津さんの画像を利用することでより多くの人が視聴することを期待している場合、これは著名人の肖像権を侵害する可能性があります。

(2)「音楽の著作権」は、楽曲を制作した人が持つ権利で、作詞、作曲、編曲によって発生します。これは、歌詞や曲に関する権利であり、通常はJASRACなどの著作権管理団体が管理しています。

一方、(3)の原盤権は、録音された音に関する権利で、著作権とは別に成立します。原盤権は、レコード会社などが有し、その音源から生まれる利益を得ることができます。

YouTubeやTikTokにおいての「歌ってみた動画」などの利用は問題ないの?

YouTubeやTikTokはJASRACと包括契約を結んでおり、利用者は許諾を得ずに(使用料を支払わずに)音楽を利用することができます。

しかし、原盤に関しては包括契約が存在しないため、その曲の原盤権を有するレコード会社などから許諾を受ける必要があります。

Rexy

原盤権とは、録音された「音」に関する権利のことです

JASRACと包括契約を結んでいないプラットフォームに投稿する場合、著作権に関する権利処理手続きが必要です。

特定の時間以内の音楽利用なら許諾を得なくても大丈夫というルールは存在しないので、注意が必要です。

実際に猫ミーム動画を投稿すると捕まるのか?

著作権的にグレーな猫ミームですが、投稿したからといってすぐに捕まるわけではありません。

元ネタの動画や音楽のクリエーターが訴えることで、はじめて著作権違反が発生します。

現在、あまりに多くの人が猫ミーム動画を投稿しているので、一人ひとりを訴えることは不可能です。

すべての猫ミーム動画の投稿者を訴えるメリットがないため、版権元がそういった動きを見せる可能性は低いでしょう。

Rexy

逆に宣伝になる場合もあるしね。

実際、過去にYouTubeのような動画投稿サイトで活動していたことがありました。

そこでも、たくさんの投稿者が著作権に抵触している動画を投稿していましたが、版権元から訴訟されたという事件はほとんど見られませんでした。

だからといって、素材や音楽を無断で利用していい理由にはなりません。

YouTube自体は他人の著作物を勝手に使うのは好まれていないので、収益化をしていた場合、収益化が外される可能性があります。

また、背景画像に人物や商標が含まれている場合、肖像権や商標権の侵害になる可能性があります。

それに、著作権違反によるトラブルが起きる可能性もゼロではありません。

猫ミーム動画を投稿する時は、投稿者が自身で撮影したものか、フリー素材として提供されているものを利用して、オリジナルのコンテンツを作ると良いでしょう。

もし、どうしても他人の作品を模倣したり引用したりする場合は、適切に出典を明記したり、版権元から許可を取ることが必要です。

猫ミーム動画のグッズ販売における法的リスクは?

最近、猫ミーム動画の人気から、関連するグッズを制作して販売する企業が増えています。

結論から述べますと、猫ミームグッズの販売は著作権侵害にあたります。

ただし、グッズを購入しても逮捕される可能性は低いです。

詳しい内容は以下の記事で解説しています。

まとめ

今回は、猫ミームの著作権について調べてみました。

猫ミームで著作権に抵触する要素は、素材音楽です。

特に音楽はジャスラックのような著作権に関わる会社と密接に関わっていて、違反すると大きなトラブルになる可能性があります。

著作物を無断で使用すると、高額な罰金を支払われたり、逮捕されたりする可能性があります。

YouTubeやTiktokなどのメディアも例外されていません。

しかし、今日まで猫ミームの動画を投稿して、著作権違反になった事件は報告されていません。

というのも、猫ミームの動画を投稿する人があまりにも多すぎるため、投稿者一人一人を訴える余裕がないのです。

総じて、猫ミームの素材を利用して、猫ミームの動画を投稿しても、逮捕される確率は低いのです。

それでも、著作権違反によるトラブルが起きる可能性もあるので、猫ミーム素材を使った動画を作る時は自己責任で作ってください。

なお、オリジナルコンテンツの場合は、そういったトラブルに巻き込まれることはないので、安心して動画を作るといいでしょう。

今後、猫ミームに関して新しい情報が入りましたら、随時追記していきます。

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